StudioASPが取材した音楽スタジオ・インタビュー特集(全66回・2014年3月〜2019年10月)のアーカイブです。掲載情報は取材当時のものです。

音楽スタジオファイル Vol.52

BASS ON TOP池袋北口店は、2019年8月28日をもって閉店しました。

BASS ON TOP 池袋北口店

BASS ON TOP池袋北口店について
関西を本拠にスタジオ、ライブハウスを展開するベースオントップ東京2号店となる、2タイプ計8部屋のバンドスタジオ。それぞれ異なるテイストの反響をもつ15帖(2部屋)には、無料で使えるバンド一発録りレコーディングシステムを常設。アットホームな雰囲気ながら、設備の充実と音響環境には抜かりなし。秘密基地的なロフトの機材預かりスペースも好評だ。スタジオ内はドリンク持ち込み可能で、思い思いのスタイルで練習・リハーサルに打ち込める。3名以下のバンドはスリーピース割引あり。
BASS ON TOP池袋北口店 お問い合わせ
BASS ON TOP池袋北口店公式サイト
豊島区池袋2-61-1 大宗池袋ビルB1F
TEL:03-3981-8184
平日 AM10:00~AM5:00 / 土日祝 AM8:00~AM5:00

音楽スタジオの中の人に話を聞いてみた〜 [Closed] BASS ON TOP 池袋北口店 編

このコーナーは音楽スタジオでミュージシャンをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして、色々お話を聞いてしまおうというコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

BASS ON TOP池袋北口店 主任 小林正毅氏

本日は、前回(Vol.51 中野サンプラザ店)に続いて、ベースオントップ池袋北口店主任の小林正毅さんにお話をお伺いします。オープンはいつになりますか?

ここ池袋北口店は2008年12月のオープンで、今年(2018年)で10年目です。中野サンプラザ店に続いて都内2店舗目となります。

小林さんの入社はいつ頃でしょうか?

僕は、2013年3月に池袋西口店にアルバイトで入って、2014年11月に池袋北口店に異動してきました。2016年4月から主任としてやっています。

数あるベースオントップ系列のスタジオの中で、池袋北口店の特徴をあげると?

「お客様が練習しやすい環境」はもちろん、練習の合間などにスタッフと気軽にコミュニケーションが取れるような、身近でアットホームなスタジオづくりを心がけています。

スタッフさんも、親しみやすく接しやすそうな雰囲気ですね。

ありがとうございます。スタッフ教育にはもちろん力を入れておりますが、コミュニケーション能力が高いスタッフが自然と能力を引き出してくれていますね。また、お客様と一緒になって育ってくれている傾向もあります(笑)。またスタッフ自身がバンドマンということもあり、スタジオでの現場対応力にも自信があります。

スタッフさんとの丁度よい距離感というのは人によって違いますよね?

その通りですね。スタンス的には行きすぎない程度に距離を保ちつつですね。あくまで、お客さまですから、こちらから馴れ馴れしく接することはありません。お客さまの方から気軽に話しかけていただけたら、精一杯対応させていただきますし、素直にうれしく思っています。

スタジオの数は何部屋ありますか?

池袋北口店は全部で8部屋ございます。前回取材していただいた中野サンプラザ店に比べてコンパクトですので、手軽で利用し易い空間となっております。

中野サンプラザ店のスケールはすごかったですが、都内では8部屋なら多い方だと思いますよ。

ありがとうございます。構造的な特徴としては、通路天井部に設けられたロフトも一つの特徴になります。こちらのスペースでお客様の機材を預かることができますので、次の予約を入れていただいたお客様に無料でお預かりさせていただいております。機材預かりサービスがきっかけで常連様となったケースも珍しくありません。

機材預かりのシステムはバンドマンには便利ですね。ロフトは機材預かり用に設置したのですか?

いいえ、オープン当初からあって、最初はソファーなんか置いて、お客さまがくつろげる、秘密基地、隠れ家的な空間として提供していました。せっかくのスペースをもっと有効活用しようと、試行錯誤を経て、今は機材預かりスペースになっていますが、秘密基地的な雰囲気も残っていると思います。

男子にはちょっとワクワクする光景ですよ。

あそこでイチャイチャしてくれてもいいですよ(笑)。存分に活用してください。

スタジオ内にドリンクホルダーが設置されていますね。

うちは、スタジオ内にドリンクの持ち込みが可能です。土日や社会人のお客さまには、一杯飲みながら練習する方もいて、お酒をのみながら楽しく演奏していただいています。ちなみに、あのドリンクホルダーは中野サンプラザ店のスタジオにもありますよ。よく見ていただくと、マイクスタンドにドリンクホルダーがついているものもあります。

これはいいですね!アルコール、ドリンク持ち込みOKが自由なのもうれしい。中野サンプラザ店では情報量の多さで見逃していました(苦笑)。

中野店は巨大ですからね(笑)。

15帖の3st、4stはコンクリートやレンガの壁でライブなサウンドに

スタジオのサウンド的な特徴についてお願いします。

基本的にはリハーサルスタジオらしいデッドな作りですが、3st、4stはドラム背面部にコンクリートやレンガを設置し、15帖の広さと反響を活かしたライブなサウンドも出せるようになっています。3、4年前に壁の吸音材を貼り替えていますので、以前にご利用頂いていた方からするとちょっとイメージが変わったかもしれません。さらに、その大きい部屋ではクオリティの高い「1発RECシステム」が設置してあり、簡易的なレコーディングもできます。

その「1発RECシステム」、具体的に教えてください。

1発RECシステムは無料でご利用いただけます。またCD-Rをお持ちでなくても、一枚100円で販売もしておりますので、万が一「CD忘れた!」というときでもしっかりとお客様をサポートさせていただきます。

3st、4stはライブに鳴りそうですし、バンドの「一発録り」には十分ですね。

以前は一発RECシステムは有料でしたが、現在は無料でご案内させていただいておりますので、より多くのお客様にご利用いただけたら嬉しいです。

つづいて小林さんと音楽の出会いと、ベースオントップに入られるまでの経緯についてお聞かせください。

僕は出身が新潟で、中学2年生の時にGLAYを聴いたのが音楽との出会いです。初めて楽器を購入しました。

パートは何を?

JIRO(GLAY)さんの影響でベースをはじめました。

では、中学からバンド活動をされていた?

いいえ、楽器は買いましたが、バンドを組むというより、ベースを弾くことに夢中になっていた、という感じです。友だちの家でバンドスコアを見て弾いたり、耳コピしたりしていました。楽器のほかにバスケットボールもやっていてベースを弾かない時はバスケ。中学時代はベースとバスケの日々でした。

バンドを始めたのはいつ頃ですか?

高校時代にTERU(GLAY)の声に似ている友だちがいて、念願のGLAYのコピーバンドを組みました。楽しくやっていて、そのバンドでライブデビューもしましたが、実はそのライブ内容、全然覚えていないです(苦笑)。本格的にバンド活動をはじめたのは高校卒業後ですね。新潟にある音楽系の専門学校に進みました。

意外にも本格的な音楽活動は遅かったのですね。

そうですね。でも、専門学校時代は2年間みっちり音楽だけの生活になりました。

授業はどうでしたか?

実技は好きでしたけど、理論なんかの授業は、さぼってよく日本海を見に行っていました。あとは、女の子と遊んでばかりでしたね(笑)。

音楽と女の子、ロッカーの基本ですからね。

そうなるのかな(笑)? でも、いろんな音楽を聴いて、仲間とふれ合って、音楽の世界が広がりました。そこから上京のビジョンが見えてきたように思います。新潟で約1年間お金を貯めて、21歳くらいの時に東京へ出てきました。

お客さまに合わせて、距離感を大切にしたコミュニケーション

上京してからベースオントップに入られるまでは、バンド活動優先で?

バンド活動をしながら、派遣に登録して、まあいろいろな仕事をしていましたよ(笑)。その頃は、接客が苦手だったので、接客以外の仕事を選んでやっていたのですが、ふと原点に立ち返って、音楽スタジオをやってみようかな、と思って入ってみたら、めちゃめちゃ好きになっちゃたんです。

小林さん、接客が苦手だったのですか? それは意外ですね!

大好きな音楽の世界だったからだと思います。音楽スタジオに来てくれるような人たちと接するのが楽しくてしょうがなかったですね。だから、コンビニだったら接客が苦手なままだったかもしれないです(笑)。

「好き」こそが最大のモチベーションですね。それでは最後にベースオントップ池袋北口店からのメッセージをお願いします。

スタッフ一同、お客さまに合わせた距離感を大切にしたコミュニケーションを心がけておりますので、グループでもお一人でも、集中して練習に徹するのもよいですし、よろしければリハーサルの合間に、息抜きの間にお話でもできたら幸いです。アットホームでコンパクトなスタジオながら、充実のサービスと最高のクオリティで、アーティストさんをサポートします。ぜひご利用お待ちしております。

池袋エリア初のインタビュー取材でしたが、初めて来た方もリラックスして練習できる、池袋北口店の和やかな雰囲気が伝わったでしょうか。本日はありがとうございました。

インタビュー&ライター 浅井陽(取材日 2018年2月)

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新宿、渋谷と並ぶ山の手3大副都心の一つで、JR(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)、西武池袋線、東武東上線、東京メトロ(丸ノ内線・有楽町線・副都心線)の4社・8路線が乗り入れるメガターミナル。東口に西武百貨店、西口に東武百貨店、北口周辺は歓楽街と新華僑街「池袋チャイナタウン」が広がり、歩行者トンネル「ウイ・ロード」で池袋の西と東(WE)を結んでいる。
BASS ON TOP
関西エリア13店舗(堺深井駅前店梅田店心斎橋店東心斎橋店アメ村店なんば店天王寺店天六店京橋店関大前店神戸三宮店尼崎店甲東園店)のリハーサル・レコーティングスタジオ、5店舗のライブハウス(北堀江club vijon、アメリカ村DROP、堺東Goith、心斎橋VARON、梅田Zeela)、関東エリアにスタジオ4店舗(中野サンプラザ店池袋北口店池袋西口店高田馬場店)とライブハウス3店舗(吉祥寺CLUB SEATA、大塚Deepa、新宿Zirco Tokyo)を展開。2018年4月に新ライブハウス「アメリカ村BEYOND」オープン。